武南中学 ICTを活用した授業公開 |
2015.02.18 |
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武南中学校 ICTを活用した授業公開
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併設する武南中学校で ICTを活用した授業公開が行われ、多くの教育関係者の方々にお越し頂きましただきました。
美しい打ち放しコンクリートの天井に、音響効果を考慮したコルク素材の壁、廊下との隔たりさえないオープンな教室、長〜いホワイトボード、そして、電子黒板。武南中学自慢のモダンな教室で、4名の先生が授業を公開しました。
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ここでは、武南中学ICT教育の中心メンバーとして活躍する英語科の池田先生の授業から、武南中学の取り組みを紹介します。
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先生は、授業のはじめの掴みの部分でノートパッドを使い、前回の授業の理解度確認テストをします。生徒の興味をそそるように作られた4択の問題が電子黒板に映し出されると、生徒達は各自のノートパッドを使って解答します。すると、瞬時に、生徒達の解答率が電子黒板に表示されました。
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未来形、過去形、現在完了形…これまで学んできたことを確認した後、この日はグループワークが始まりました。
「○○ってどういう人だろう?」というテーマで生徒各自が書いてきた英作文と考えてきたアイディアを、まずは、グループ内でシェアし、意見を出し合い、各班で最高の英作文となるように仕上げていきます。
グループ内は、リーダー、発表者、書記がわりふりされていて、各自の英作文をシェアし終わった後、リーダーを中心にメンバーひとりひとりの英作文の良いところ、着眼点の面白いところを述べ合い、書記が出来上がった英作文を、グループの ”発表作品” として、ノートパッドに打ち込んでいきます。
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打ち込まれた作品は、前の電子黒板に送られ、先生が、赤でチェックを入れていきます。
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綺麗な発音で温かく生徒達に語りかける池田先生。これからの教育のあり方を模索する若手教員の姿は頼もしくもありました。
今回の公開授業でみえた課題は、中学2年生ということもあり、ノートパッドに打ち込む作業に時間がかかってしまう班もあったということ。最新教育機器が整っていたとしても、それを有効に使いこなすのに必要な生徒達への”継続的な動機付け”をどう仕掛けていくかということ。そんなことを感じました。
武南中学2年生の彼らは、この3月にベトナム修学旅行へ出発します。現地の同世代の生徒達とふれあいの場を持つことを計画しています。彼らが新たな発見をし、自分自身への課題として受け止め、これからの学習の動機付けとなってくれれば…と思いました。
新たな時代の教育を感じさせてくれる爽やかな公開授業でした。