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教頭先生のお話

2011.11.03
大森教頭先生のお話

11月3日の入試説明会に、校長先生はご病気のため、欠席となりました。

そのため、おいでくださった方々に武南高校を代表して大森教頭先生がお話されました。



1.本学園の建学の精神
2.「人は2度生まれる」
3.「我が子を幸せにしたいと思ったら、親自身が幸せになることだ」

という3点を話されましたが、お話の中にあった、2.3.について掲載します。



<以下抜粋>
2つ目は、人は2度生まれるという話です。
中学生が半分出席していますから中学だけに話をします。
フランスの哲学者でルソーという人がいます。
その教育書「エミール」の中で次のようなことを言っています。
人は2度生まれる。
一度目は存在するということのために。
二度目は生きるということのために。 
つまり、一度目は人間として生まれるということです。
二度目は、「第二の誕生」と言って、
中学3年生あなたたちの時期のことを言います。
自分自身への関心が目覚める時です。
受け身に与えられた一度目の生を
「これこそ私の人生だ」と言えるように選び直していく、
進路を切り拓いていく。
そういう選択が始まる時期です。
青年期の自分を探す旅です。
これは人間にしかありません。
人間は自分自身を選ぶ生き物であるからです

しかし、この二度目の誕生は現在の社会情勢の中で、
特に教育を取り巻く情勢の中で、
そう簡単ではなくなっています。
しかし、中学生は自分はどう生きるかと、
自分の進路や自分探しに一生懸命になっています。

今の中学3年生たちをどうみたらいいかということを
私の言葉で言わせていただきます。

「いつの時代よりも困難な自立の坂道を、
 いつの時代よりも見えにくい明日に向かって、
 いつの時代よりも心をダメにしてしまう汚水に囲まれながら、
 いつの時代よりも乏しい支えを手がかりに、
 いつの時代よりも激しく自分自身でありたいと願いつつ、
 自立の困難な坂道を、勇気を出して登っていこうとしている、
 勇気ある旅人なんだ」

そして中学生が成長するには4つの自分との出会いが大切といわれています。
.瀬瓩兵分との出会い、失敗したり、へたくそだったりする自分との出会いをじっくり楽しみなさい。
⊆分にありがとうと言ってくれた人との出会い、自分は自分でいいのだという自信になります。
F瓦譴凌佑箸僚于颪ぁこんな人間になれたらいいなという人との出会い。自分もあんな人になりたいなと思います。
い泙鵑兇蕕任發覆ぜ分との出会いです。自分はここまできたんだという手応え。自分の成長した手応え。

武南高校で4つの出会い体験して、仲間達と一緒に成長してほしいと願っています。

3つ目は私の大好きな言葉です。
「我が子を幸せにしたいと思ったら、親自身が幸せになることだ」こういう言葉があります。

この言葉はコルチャツク先生の言葉です。
コルチャツク先生とはユダヤ人のもともとは医師ですが、
第2次世界大戦の末期、
ナチスドイツがユダヤ人絶滅を決定した中で、
子供たちを救うことに生涯をささげた人です。
ポーランドでユダヤ孤児200人以上と収容所のガス室で殺されました。
1989年に国連で「子供たちに最善のものを与えなければならない」
という「子どもの権利条約」が採択されていますが、
そのもとになった「子どもの権利の尊重」を訴えた人です。

この「我が子を幸せにしたいと思ったら、親自身が幸せになることだ」という言葉は、
今のこの社会情勢の中で、
子供たちのことを考えるとき、
子どものことだけを考えるのではなく、
大人の生き方や世の中の在り方をしっかり考えていかなければ、
子供たちの心に希望をもたせることはできない、という意味と思います。
子どもたちは自分の将来が本当に希望があるのか一生懸命考え、
判断しようとしています。


有難うございました。大変失礼しました。ご挨拶といたします。