左ボディブローで埼玉大合格! |
2014.03.25 |
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祝 埼玉大学合格!
進学コースで入学し、2年生から選抜へステップアップして頑張った門野くんが、見事、埼玉大学に合格しました。
1年の時の担任でもあり、ボクシング部顧問として門野くんをみてきた前原先生が、
「門野は最後に左ボディブローを決めてくれましたね〜。」とうれしそうに語ります。
「左ボディブローってどんなパンチかわかりますか?これはボクシングで、相手の右わき腹(肝臓があって人体の急所)を、自分の左拳で打つパンチのことです。ちょっとイメージしてみてください。今、構えた相手が目の前に立っています。自分の左拳で相手の右わき腹をアッパーとフックの中間ぐらいで殴ろうとします。どうですか?相手は当然構えているので、相手の右ひじが邪魔になってパンチを当てることできません。この「左ボディブロー」は、いきなり打っても当らないパンチなんです。では、どうやったら当たるでしょうか?実は、ここがポイントです。このパンチを当てるには、相手の右ストレート外した後に、空いたところを狙わなきゃだめなんです。相手のパンチを外しに、自分から突っ込まないとチャンスがないんです。パンチを怖がっていたら打てません。つまり、この「左ボディブロー」に一番必要なのは、パンチ力でも、反射神経でもなく、相手のパンチを怖がらずに自ら踏み込む勇気なのです。でも、勇気なんてものは、決して生まれながら持ち合わせているものではありません。その恐怖心を克服する勇気は「経験」によってのみ培われます。飽くなき反復練習を繰り返し、相手のパンチをイメージしながら、ひたすらサンドバックを打つ。何度も殴られ、顔を腫らしながらそのタイミングを会得するのです。その「経験」があってこそ、恐怖心に打ち勝ち、相手のパンチを外し、必殺の「左ボディブロー」を決めることができるのです。門野は数学が得意だったので、選抜クラスに上がろうと、よく努力していました。それから、自分のことだけではなく、定期テスト前、クラスの仲間に丁寧に数学や理科を教えていましたね。なので、仲間からも信頼も絶大でした。身体を動かしたいからということで誘ったボクシング部も3年間続けたし、そういう経験があって、ここぞという時に未来を切り開く左ボディブローを決めたのですね。うれしいです。」
と、先生も会心の笑みで語ってくれました。
門野くんに将来の夢を尋ねると
「IT関係に興味があるので、ゲームを作れるような技術をまずは身につけて、それから、IT技術で世界の役に立つようなインフラを構築し、イノベーションを起こしてみたいですね。」
と返ってきました。
2年から選抜クラスで門野くんを育ててきた林先生も、「僕も教員になる夢の他に、同じような夢をみてたので、門野がこれから進む世界が、楽しみです。」とうれしそうです。
門野くんが印象に残っている授業として、物理の江田先生の実験をあげてくれました。
「江田先生の実験は、先生が1から10までやるのではなく、僕らに考えさせてくれる”遊び”があるんですね。なので、実験の結果をみた時、机の上でバラバラに感じられたことが、そうだったのか〜とつながる瞬間が、感動的で好きでしたね。」
ボクシングをやってきたとは思えない、落ち着いた雰囲気の門野くん。たくさんの先生が、門野くんの”高校時代名場面”を覚えてくれていました。埼玉大学に合格したという成功体験を、次の目標へ向かう勇気に代えて、前へ前へ攻めていってくださいね。
合格おめでとう!