教育実習生研究授業レポート |
2014.06.20 |
---|
教育実習生
英語科の教育実習生、大槻先輩の研究授業が、1年G組で行われました。たくさんの教員が教室の後ろに陣取る中、大槻先輩は、堂々と授業を展開していきます。
最初は、運動部に入っている陽気な生徒の多いG組さんを、ワールドカップの話題を取り上げて、英語を使ってのコミュニカティブな導入を試みていました。
クラスの仲間から笑いも起こって、いい感じで授業が進んでいきます。
現在、上智大学に通う大槻先生ですが、実は、武南高校へは進学コースで入学してきました。そこで、担任の英保先生と出会い、熱血指導に励まされ、本気で勉強に打ち込んだのだそうです。
もともと社会が得意だった先輩が、英語の教師を目指したのは、高校2年のオーストラリア首学旅行だったと言います。「英語を話せるようになりたい」、そこから良いと言われる色々な英語の勉強を試しますが、なかなか成績に結びつかなかったそうです。そして、最後にたどりついたのが、『音読』だったそうです。
受験生時代を振り返って先輩はこう言います。
「上智大の過去問をやったら、やりっぱなしにせず、30回音読しました。口が乾くので、水を飲みながら、親におかしくなったんじゃないかと思われながらも、ブツブツ音読を続けました。すると、英文を読みながら、日本語に訳していた自分がいなくなる。というか、頭の中から日本語が消えてたんです。ビックリしましたね。そうしたら、センター試験でも英語は196点とれましたから。」
「研究授業にG組を選んだのには理由があるんですよ。」
研究授業が終わったばかりの大槻先輩に、後輩に送るメッセージをお願いするとそんな言葉が返ってきました。
「僕も進学クラスだったので、明るくてノリのいいG組の生徒たちがスキなんですね。自分の原点でもある進学コースで研究授業をして、夢の教員へのパスポート、教員免許状をGETし、中学時代から憧れだった教員になりたいと思っているんです。それから、進学クラスからだって、上智大学に入れた自分の姿に何かを感じてくれる生徒がいてくれたら最高ですね。」
大槻先輩の堂々とした授業の裏付けとして、自らの成功体験が大きいの確かでしょう。そして、それはまた、先輩にできたから自分たちだって…という思いにさせてくれる強烈なオーラを放っているようにも思えました。
武南で出会った生徒一人ひとりが、刺激しあい、それぞれの道でしわあせになってくれることを祈りたくなる、爽やかな風の吹きぬける教室での授業でした。