> 行事の様子 > 涓滴石を穿つ2013年02月23日の記事詳細

涓滴石を穿つ

2013.02.23

涓滴石を穿つ

 

進学コース1年D組を紹介します。

朝、黒板には担任からのメッセージが書かれています。

 

 

書かれていたのは…

★朝小テストの範囲の確認

★進路カルテへの記入の指示

そして、最後に、

「素敵なコメントを期待しています。」

この一言が温かい気分にさせてくれます。

 

早く来た生徒達が、小テストの範囲を静かに自習しています。

 

 

壁にはスローガンが貼られています。

 

 

担任の野尻先生がやってきて号令がかかります。

「起立!」

号令委員が、みんなが静かになるのを待って「礼!」と声をかけます。

ケジメがあって、さわやかな気分になります。

 

 

点呼が終わり、小テストがはじまります。

最後までチェックする生徒達。

 

 

小テストが静かに、そして、真剣に始まりました。

 

 

小テストが回収されて、前回の模範解答が配られました。

なんと、その裏面には、

生徒の頑張りを評価するランキングが教科担任の先生により集計されていました。

満点だった生徒には「いいね!」

点数がイマイチだった生徒には「これじゃだめ!!!」

とコメントが添えられています。

 

 

今日のテストの結果も踏まえて、進路カルテへの記載がはじまります。

放課後、部活に参加する生徒が多いので、

今日のスケジュールを再度確認して、

生徒たちは、なんとか勉強時間を作りだしているようでした。

 

 

記入が終わると、総合学習の課題、「小論文」についてのアドバイスがありました。

 

 

前回、手を抜いて、資料を抜粋しただけだった生徒の作品を取り上げて、

「私が●●くんと同じ資料があったら、こう書きますというのを書いてみました。」

なんと、先生自らが手本となるような小論文を書いてプリントを配布したのです。

 

 

これには、流石に生徒たちも驚いているようでした。

 

わずか15分の朝のホームルームの中で繰り広げられる光景に、

すっかり感動してしまいました。

 

D組の教壇脇にこんな石が置かれています。

野尻先生が石を温泉のお湯で削って作ったのだそうです。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、

色のついた部分は、ただ書いたのではなく浮き出しています。

先生のクラス経営にかける情熱を感じることができて…こんな言葉を思い出しました。

 

 

『涓滴石を穿つ』

 

この言葉を知っていますか?

「けんてきいしをうがつ」と読みます。

これは、「わずかな水のしたたりも、絶えず続いていれば岩に穴をあける。たゆまぬ努力を続ければいつかは大成する」ということです。「点滴石を穿つ」とか「あまだれ石を穿つ」とも言います。

生徒が手を抜いてしまいそうなことへも、自らが範をしめして取り組ませる先生の情熱。それにまじめに応える生徒の取り組み。こういった普通の日々の積み重ねこそが、将来大きな夢を実現する第一歩であることを、あらためて教えられる15分でした。

 

ロングホームルームで学級委員が企画してバレーボールをしました。

ここでも、準備体操の時、学級委員が号令をかけます。

「体操の隊形に…ひらけ!」

少しのんびり歩いて移動する生徒がいると

「もう一度!」

学級委員が注意します。

教師主導から生徒達の自主性が芽生え出しているようでした。 

 

 

 

良いクラスだな〜素直にそう思いました。

1年D組のみなさん、ありがとうございました。

 

  • 前の記事へ
  • 記事一覧へ
  • 次の記事へ