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サッカーで繋がる輪

2011.03.06

サッカーで繋がる輪

先日の新人戦で優勝したサッカー部、闘将大山先生が留守のベンチを任せたのは、14年前の新人戦で優勝した時のメンバーだった内野先生でした。

新人戦決勝戦の後半、それも残りわずかというところで、嫌な展開から得点を許してしまいます。その直後、迷わず、内野先生は 「点をとらなければ勝てない」 そう判断し、フォーメーションを変更、バックスを減らし、思い切って、3トップで勝負に出ます。

この作戦がうまくツボにはまり、一枚多くなったフォワードに敵のディフェンスが惑わされ、ゴールをこじ開けることができ、9回目の優勝をすることができました。

内野先生は 「何かを持っている」 のかもしれません。

それは何なのか?

ひとつ確かなことは…

人との繋がりを大切にする心です。



内野先生がサッカーを始めた所沢中央小学校で指導を受けたのが、当時、サッカー少年団の指導者だった赤沼先生でした。

実は、赤沼先生はアイディアマンだそうで、最近では、各競技の高校生の一流選手を集め、小学生に直接指導してもらっているそうです。内野先生も赤沼先生との絆を大切にし、5年前から、所沢地区の小学校へ、進学の決まったサッカー部の3年生を連れて、赤沼先生のヘルプを買って出ているのです。

この日は所沢北中学校へ行きました。前日の雪のために、整備されたグランドが使えず、体育館での実施となりました。


<所沢北中学校長 飯国先生に送って頂いたDVDからの当日の様子です。>

小学生が武南生から技術的なことを学んでいるのは、言うまでもないことですが、小学生を目の前にした武南生のやさしいこと。彼らの瞳の輝きから、彼らも小学生から何かを学んでいるのも確かでした。

最後に小学生に見せた模範試合、小学生達は、さっきまで教わってきた高校生を探します。

「ヤマダはどこ?」
「ソータは?」
「ボビーは?」

この1日でのサッカーを通じた繋がりの温かさを感じさせます。

武南高校サッカー部員は、サッカーが上手くなくてはいけません。でも、それだけでは強くなれません。人として成長して初めてサッカーも強くなる。彼らを見ていてそう思いました。卒業するサッカー部員のみなさん、次のステージでも羽ばたいてくださいね。

新人戦の決勝までなら、26回もコマを進めてきた武南高校。新人戦の優勝は9回目となります。サッカーというのは、1点の遠い競技です。良いスタートをきった新チームですが、全国の頂点までは、まだまだ遠いのも事実です。それでも、スキルアップを目指す自己との戦い、仲間とのレギュラーポジション争い、ライバル強豪校との凌ぎ合いを通して、全国制覇に向けて頑張る現役サッカー部員達の心と体の成長を見守っていこうと思います。

がんばれ!武南高校イレブン!

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