[陸上競技部]陸上部冬期合宿 |
2011.01.04 |
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明けましておめでとうございます。
本年もこのホームページを使い
武南高校の教育活動の一端をお届けしたいと思います。
いたらぬ点もあるとは思いますが
温かい目で見ていただければと思います。
よろしくお願いします。
さて、本年、最初にお届けするのは
オリンピック選手も輩出してきた
伝統ある陸上部の冬期合宿レポートです。
陸上部顧問の方からは、
年内に原稿を頂いていたのですが
更新が遅れてしまいました。
聞きしにまさる合宿の実態
引き継がれていく伝統の重さ
顧問による
報告と決意溢れる渾身のレポートをお楽しみください。
12月26日から30日まで
恒例の陸上競技部の冬期強化合宿を行いました。
場所は今年も光り輝く海がきれいな
千葉県御宿町です。
今年も綺麗でした。
この冬期強化合宿は陸上競技部の中でも唯一、
創部以来、場所を変えずずっと行われてきました。
陸上競技部では
現在、春・夏・冬と年3回合宿を行っていますが、
春・夏は場所が何回か変更になっています。
しかし、この御宿だけは不変です。
陸上競技部にとっては、
ある意味では“聖地”のような場所です。
1971年の冬に第1回が行われ、
今年は遂に記念すべき40回目となりました。
何故、それだけの伝統を築いてきたのか?
それは、この地の独特な練習環境にあると言えます。
まずは、このサンドスキー場です。
文字通り砂でできた山です。
私が高校生の頃に比べるとだいぶ地形も変わり、
砂も減ってきてしまっているのですが、
それでも
この急斜面を使ってのトレーニングは本当にきついです。
特に普段、土のグランドでなく
陸上競技場でトレーニングをしている
本校の陸上競技部にとっては、
普段のトラックのありがたみがわかると同時に、
砂でのトレーニングで、
前に進むには脚だけでなく
腕や全身の力が必要だということが
本当によくわかります。
こんな感じで
短距離チームはダッシュなどを繰り返します。
練習が終わる頃には全身砂まみれです。
また、鍛えている高校生でも全身が筋肉痛です。
それは普段のトレーニング、
つまりトラックでは、使わない筋肉も、
ここでは酷使する為です。
まさに全身トレーニングの場所が
このサンドスキー場といえます。
続いては
この神社の階段です。
これは中段あたりからとった写真ですが、
全部で200段近くあります。
ここも肉体的にもきついですが、
精神的にもきついトレーニングの場所です。
ここでは短距離も長距離も
階段の駆け上り走などを行いますが、
この階段での主役はやはり跳躍チームです。
この石段での連続片足跳びです。
左・右足それぞれで下から最上段まで、
途中で反対の足を地につけずにいかなくてはならないのです。
しかも1本ではありません。
数本、重ねるうちに、
ふくらはぎはパンパンに張ってきます。
女子の中には涙を浮かべる者もいます。
毎年、ここで何人もの部員が歯を食いしばり、
汗を流し、そして痛みに耐えながら跳び続けるのです。
そして、最上段まで到達した者は
こんな素敵な海を見ることができるのです。
と言っても、
当の本人達はこんな風景をのんびり眺める余裕もありません。
さて、
そのきれいに輝く海岸でも激しいトレーニングは行われます。
夏の御宿海岸は
海水浴に来る観光客や
海の家もずらっと並びにぎわっています。
しかし、
年末の寒風吹く御宿海岸は、人影もまばらです。
時より地元の方が犬の散歩に来たり、
サーファーが来たりしますが、
観光でという人はほとんどいません。
そんな中で行われるビーチでのトレーニングは壮絶です。
長距離チームは、ここでインターバルトレーニングや
60分以上のJOGをこなします。
実は、これが1番こたえるのです。
サンドスキー場もそうですが、
さらに砂が軽いビーチの白砂に足をとられ前に進みません。
当然、シューズの中も砂まみれ、
強風で頭や顔にも容赦なく砂が飛んできます。
こちらは跳躍チームが
パイプで作ったハードルを使った跳躍の踏切練習です。
これまた、踏ん張りがきかず、
踏み切ることさえ困難です。
これを何台も並べて
連続で飛んで行くのですからきついです。
投擲チームと言えば、もちろんこの人。
碓井先生です。
この写真は碓井先生が部員2名に
ハンマーのワイヤーを使って
引っ張らせているトレーニングですが、
2名で引っ張っても碓井先生の体は全く動きません。
これまた、
跳躍と同じように砂に足をとられて力が出ないのです。
それでも容赦なくトレーニングは続きます。
この女子部員が行っているのは、おんぶダッシュ。
けっこうきついですが、
これはウォーミングアップ程度です。
長距離・投擲チームを除いたビーチでのメインメニューは
何と言っても伝統の100mタイムトライアル50本です。
一心不乱に50本という途方もない本数を走ります。
昔の青春ドラマのワンシーンのように
うつるかもしれませんが、
そんな生易しいものではありません。
そのような気持ちがあったとしても
最初の数本だけです。
私も高校時代に経験しましたが、
本当にキツイ。
辛い。
途中でやめたい。
でも、そんな時に続けられるのは、
仲間の声援であり、
50本×全員のタイムを
全部とってくれるマネージャーの存在であったり、
先生の厳しくそして愛情ある叱咤激励であったり、
そして何より、
来年、ライバルに絶対に勝ちたい、
そして何と言っても
自分自身に負けたくない
という気持ちだったのを覚えています。
今年の部員もそんな気持ちでこのメニューをやり遂げました。
午後、陽が高いうちに始めますが、いつのまにか、
陽も沈みはじめ、
こんなきれいな夕陽になるのですが、
それを楽しむ余裕はありません。
完全に陽も落ち、
夕闇に包まれた頃ようやく終了となります。
ざっとですが、
こういうトレーニングが5日間続くのです。
そしてこれだけきついトレーニングを支えてくれるのは、
やはり食事です。
現在、お世話になっている民宿は、
20年のお付き合いになります。
毎年毎年美味しい食事を
食べきれないほど出してくれます。
トレーニングに負けないくらい食事の量も多いのです!
これは最終日の夜の写真ですが、
最終日だからスゴイというわけではなく、
毎晩これくらいの量が出るのです。
野菜、肉、そして何と言っても
港町の御宿ですから魚は新鮮です。
毎晩、美味しい新鮮な刺身や煮魚、焼き魚が出ます。
さらに、こんな鍋も一人一人に出るのです。
食べ盛りの高校生も残してしまうほどです。
厳しい練習でお腹がペコペコのあとの食事は格別です。
やはり食事は合宿の楽しみです。
この御宿合宿、
今回で私も高校時代から数えて22回目となりました。
人生の半分以上、年末をここ御宿で過ごしています。
何度も言うようですが
練習は本当にキツイです。
そして非科学的な練習、
いわゆる根性練習も多いのも事実です。
いや、むしろ、
肉体的な効果を求める合宿よりも
精神的に鍛えることを目的とした合宿
と言っても過言ではありません。
苦しくても諦めない、やめない、最後までやり遂げる、
そんな強い心を持った人間に育って欲しいと思いながら、
毎年この冬期合宿を行っています。
これは最終日の朝の散歩で
メキシコ記念公園という所で撮った集合写真です。
毎年、ここで陽が昇るのを見て来年への決意をします。
最後になりましたが、
旧年度も陸上競技部の活動に
ご声援・ご支援いただきありがとうございました。
多くの方々のご協力やご理解があって、
陸上競技部は充実した活動を行うことができました。
私たちには、
競技結果で皆様にお返しすることしかできません。
昨年、全国大会に出場はしたものの、
全国で表彰台にのぼることができませんでした。
今年は是非、全国大会での表彰台を目指して、
そして、また、
このブログでも取り上げていただけるような
活動・活躍をしていきたいと思います。
今年も部員・顧問一同皆で力を合わせて頑張ります。
本年もこのホームページを使い
武南高校の教育活動の一端をお届けしたいと思います。
いたらぬ点もあるとは思いますが
温かい目で見ていただければと思います。
よろしくお願いします。
さて、本年、最初にお届けするのは
オリンピック選手も輩出してきた
伝統ある陸上部の冬期合宿レポートです。
陸上部顧問の方からは、
年内に原稿を頂いていたのですが
更新が遅れてしまいました。
聞きしにまさる合宿の実態
引き継がれていく伝統の重さ
顧問による
報告と決意溢れる渾身のレポートをお楽しみください。
12月26日から30日まで
恒例の陸上競技部の冬期強化合宿を行いました。
場所は今年も光り輝く海がきれいな
千葉県御宿町です。
今年も綺麗でした。
この冬期強化合宿は陸上競技部の中でも唯一、
創部以来、場所を変えずずっと行われてきました。
陸上競技部では
現在、春・夏・冬と年3回合宿を行っていますが、
春・夏は場所が何回か変更になっています。
しかし、この御宿だけは不変です。
陸上競技部にとっては、
ある意味では“聖地”のような場所です。
1971年の冬に第1回が行われ、
今年は遂に記念すべき40回目となりました。
何故、それだけの伝統を築いてきたのか?
それは、この地の独特な練習環境にあると言えます。
まずは、このサンドスキー場です。
文字通り砂でできた山です。
私が高校生の頃に比べるとだいぶ地形も変わり、
砂も減ってきてしまっているのですが、
それでも
この急斜面を使ってのトレーニングは本当にきついです。
特に普段、土のグランドでなく
陸上競技場でトレーニングをしている
本校の陸上競技部にとっては、
普段のトラックのありがたみがわかると同時に、
砂でのトレーニングで、
前に進むには脚だけでなく
腕や全身の力が必要だということが
本当によくわかります。
こんな感じで
短距離チームはダッシュなどを繰り返します。
練習が終わる頃には全身砂まみれです。
また、鍛えている高校生でも全身が筋肉痛です。
それは普段のトレーニング、
つまりトラックでは、使わない筋肉も、
ここでは酷使する為です。
まさに全身トレーニングの場所が
このサンドスキー場といえます。
続いては
この神社の階段です。
これは中段あたりからとった写真ですが、
全部で200段近くあります。
ここも肉体的にもきついですが、
精神的にもきついトレーニングの場所です。
ここでは短距離も長距離も
階段の駆け上り走などを行いますが、
この階段での主役はやはり跳躍チームです。
この石段での連続片足跳びです。
左・右足それぞれで下から最上段まで、
途中で反対の足を地につけずにいかなくてはならないのです。
しかも1本ではありません。
数本、重ねるうちに、
ふくらはぎはパンパンに張ってきます。
女子の中には涙を浮かべる者もいます。
毎年、ここで何人もの部員が歯を食いしばり、
汗を流し、そして痛みに耐えながら跳び続けるのです。
そして、最上段まで到達した者は
こんな素敵な海を見ることができるのです。
と言っても、
当の本人達はこんな風景をのんびり眺める余裕もありません。
さて、
そのきれいに輝く海岸でも激しいトレーニングは行われます。
夏の御宿海岸は
海水浴に来る観光客や
海の家もずらっと並びにぎわっています。
しかし、
年末の寒風吹く御宿海岸は、人影もまばらです。
時より地元の方が犬の散歩に来たり、
サーファーが来たりしますが、
観光でという人はほとんどいません。
そんな中で行われるビーチでのトレーニングは壮絶です。
長距離チームは、ここでインターバルトレーニングや
60分以上のJOGをこなします。
実は、これが1番こたえるのです。
サンドスキー場もそうですが、
さらに砂が軽いビーチの白砂に足をとられ前に進みません。
当然、シューズの中も砂まみれ、
強風で頭や顔にも容赦なく砂が飛んできます。
こちらは跳躍チームが
パイプで作ったハードルを使った跳躍の踏切練習です。
これまた、踏ん張りがきかず、
踏み切ることさえ困難です。
これを何台も並べて
連続で飛んで行くのですからきついです。
投擲チームと言えば、もちろんこの人。
碓井先生です。
この写真は碓井先生が部員2名に
ハンマーのワイヤーを使って
引っ張らせているトレーニングですが、
2名で引っ張っても碓井先生の体は全く動きません。
これまた、
跳躍と同じように砂に足をとられて力が出ないのです。
それでも容赦なくトレーニングは続きます。
この女子部員が行っているのは、おんぶダッシュ。
けっこうきついですが、
これはウォーミングアップ程度です。
長距離・投擲チームを除いたビーチでのメインメニューは
何と言っても伝統の100mタイムトライアル50本です。
一心不乱に50本という途方もない本数を走ります。
昔の青春ドラマのワンシーンのように
うつるかもしれませんが、
そんな生易しいものではありません。
そのような気持ちがあったとしても
最初の数本だけです。
私も高校時代に経験しましたが、
本当にキツイ。
辛い。
途中でやめたい。
でも、そんな時に続けられるのは、
仲間の声援であり、
50本×全員のタイムを
全部とってくれるマネージャーの存在であったり、
先生の厳しくそして愛情ある叱咤激励であったり、
そして何より、
来年、ライバルに絶対に勝ちたい、
そして何と言っても
自分自身に負けたくない
という気持ちだったのを覚えています。
今年の部員もそんな気持ちでこのメニューをやり遂げました。
午後、陽が高いうちに始めますが、いつのまにか、
陽も沈みはじめ、
こんなきれいな夕陽になるのですが、
それを楽しむ余裕はありません。
完全に陽も落ち、
夕闇に包まれた頃ようやく終了となります。
ざっとですが、
こういうトレーニングが5日間続くのです。
そしてこれだけきついトレーニングを支えてくれるのは、
やはり食事です。
現在、お世話になっている民宿は、
20年のお付き合いになります。
毎年毎年美味しい食事を
食べきれないほど出してくれます。
トレーニングに負けないくらい食事の量も多いのです!
これは最終日の夜の写真ですが、
最終日だからスゴイというわけではなく、
毎晩これくらいの量が出るのです。
野菜、肉、そして何と言っても
港町の御宿ですから魚は新鮮です。
毎晩、美味しい新鮮な刺身や煮魚、焼き魚が出ます。
さらに、こんな鍋も一人一人に出るのです。
食べ盛りの高校生も残してしまうほどです。
厳しい練習でお腹がペコペコのあとの食事は格別です。
やはり食事は合宿の楽しみです。
この御宿合宿、
今回で私も高校時代から数えて22回目となりました。
人生の半分以上、年末をここ御宿で過ごしています。
何度も言うようですが
練習は本当にキツイです。
そして非科学的な練習、
いわゆる根性練習も多いのも事実です。
いや、むしろ、
肉体的な効果を求める合宿よりも
精神的に鍛えることを目的とした合宿
と言っても過言ではありません。
苦しくても諦めない、やめない、最後までやり遂げる、
そんな強い心を持った人間に育って欲しいと思いながら、
毎年この冬期合宿を行っています。
これは最終日の朝の散歩で
メキシコ記念公園という所で撮った集合写真です。
毎年、ここで陽が昇るのを見て来年への決意をします。
最後になりましたが、
旧年度も陸上競技部の活動に
ご声援・ご支援いただきありがとうございました。
多くの方々のご協力やご理解があって、
陸上競技部は充実した活動を行うことができました。
私たちには、
競技結果で皆様にお返しすることしかできません。
昨年、全国大会に出場はしたものの、
全国で表彰台にのぼることができませんでした。
今年は是非、全国大会での表彰台を目指して、
そして、また、
このブログでも取り上げていただけるような
活動・活躍をしていきたいと思います。
今年も部員・顧問一同皆で力を合わせて頑張ります。
今年の陸上部、大いに期待できそうですね!
がんばってください! 応援し続けます!